2009年7月4日(土)「しんぶん赤旗」
セクター方式導入ぜひ
MA米 紙議員が要求
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日本共産党の紙智子議員は2日、参院農林水産委員会でミニマムアクセス(最低輸入機会の提供)米の輸入問題について取り上げ、政府の姿勢をただしました。
EU(欧州連合)では食肉のミニマムアクセスについて、豚や鶏など個別に区別せず、食肉として一括してカウントするセクター方式がアメリカとの交渉で認められています。その結果、アクセス数量を豚肉が60万トンから7万5600トン、鶏肉が19万トンから2万9000トンに減らすことができました。
紙氏はこうした事実を示し、「こうしてEUの養豚農家やブロイラーの保護をはかることができた」と述べ、政府の認識をただしました。
石破茂農水相は「そういう(保護の役割を果たしたという)評価がないとは思わない」と答えました。
紙氏は「日本でもセクター方式を導入すれば、米は麦、飼料用トウモロコシとともに、穀物に区分でき、米のミニマムアクセスから解放され、日本農業の前進は明らかだ」と述べ、なぜこの方式を導入しないのか、政府に迫りました。
石破農水相は「(セクター方式が)できたらいいなあと思わないわけではない」「引き続き念頭に置いておきたい」と答えました。