2009年7月13日(月)「しんぶん赤旗」
解散前に集中審議を
「政治とカネ」 こくた氏主張
民放番組
日本共産党のこくた恵二国対委員長は12日、フジテレビ系「新報道2001」とテレビ朝日系「サンデープロジェクト」に出席し、「政治とカネ」の問題をめぐって各党議員と討論しました。
民主党の鳩山由紀夫代表が故人や献金した覚えのない人の名前などで個人献金を届け出ていたことについて、民主党の野田佳彦幹事長代理は「自分のお金を政治活動にあてて事実でない記載をした。体裁をよくしたいという思いが(秘書に)あった」と弁明しました。
こくた氏は、虚偽記載の動機についての鳩山氏の説明が「個人献金が少なかったから」「企業・団体献金が集まらないから」と二転三転していると指摘。「虚偽記載の事実は認めたが、なぜ虚偽の名前を使わなければならなかったか、お金がどこから出たか、という二つの問題がはっきりしていない」と述べました。
与党が鳩山氏の説明責任を追及したのに対して、こくた氏は与謝野馨財務相、二階俊博経産相、小沢一郎民主党前代表の献金疑惑をあわせて解明すべきと主張しました。
与謝野氏の場合、商品先物取引会社「オリエント貿易」からダミーの政治団体を通して献金を受け取っていた時期に、先物会社を指導・監督する通産相(現経済産業相)の地位にあり、「職務権限があった」と指摘。ダミーの政治団体を「後援団体」と届け出て、「税金の還付も受けていたのではないかという疑惑がある」と述べました。
自民党の菅義偉選対副委員長は「必要であれば自民党は政倫審(政治倫理審査会)に(与謝野氏や二階氏を)出す」と述べました。こくた氏は「政倫審のような密室でやらずに、解散前に4人を呼んで国会で集中審議をやるべきだ」と主張しました。野田氏は「基本的には説明責任を果たしてきている」と、国会での審議を拒否する姿勢に終始しました。