2009年7月13日(月)「しんぶん赤旗」
核廃絶へ後ろ向き
こくた氏 サミットで首相批判
民放TV番組
日本共産党の、こくた恵二国対委員長は12日、フジテレビ、テレビ朝日の討論番組に出席し、外交・内政問題で各党代表と議論しました。
主要8カ国首脳会議(G8サミット)に出席した麻生太郎首相について、自民党の菅義偉選対副委員長は「日本の代表としてがんばった」と持ち上げました。こくた氏は、「初めてG8で核廃絶へ向かっていこうと合意したが、このいちばん大事なときに被爆国である日本の首相がイニシアチブをとったという報道は一つもない」と、核廃絶へ後ろ向きな麻生首相の姿勢を厳しく批判しました。
民主党の外交・安保政策が議論となり、フジテレビの番組では、2008年の政策では日米地位協定の「抜本的な見直し」が09年は「改定に着手」に変わり、インド洋給油活動停止も記載されていないと紹介されました。
民主党の前原誠司副代表は「(日本外交は)日米同盟が基軸だ。急に変えられるわけがない」と弁明。こくた氏は「日米同盟だけで世界をみるのはおかしい。アジア外交を中心に、(戦争を放棄した)日本国憲法をかかげて、がんばることが大事だ」と強調しました。
景気・経済の議論で自民党の菅氏は「ぶれずに景気対策をやってきた。成果があがっている」と強調。こくた氏は、「雇用はまったくよくなっていない。求人倍率は過去最低だ。日銀短観でも中小企業は相変わらず大変だ。そうした現実に目を向けていない」と批判しました。
さらに「景気対策」として自公政権が行った15兆円の09年度補正予算についても、生活保護の母子加算復活や障害者自立支援の応益負担撤回などには手をつけていないと述べ、「(補正予算で)バラマキはやったけれど、肝心要の社会保障には何も手を打っていない」と指摘しました。