2009年7月13日(月)「しんぶん赤旗」
温暖化対策を各党比較
青年がセミナー 最多得票は共産党
「政治から環境問題を解決しよう」と考える大学生や青年が中心となって活動するJapan Young Greensは11日、東京都内で、「温暖化政策比較セミナー」を開催しました。40人を超える青年が参加。模擬投票も行われ、選挙への関心の高さがうかがわれました。
気候ネットワークの桃井貴子さんから、温暖化に対する世界や日本政府の動きを聞いた後、学生たちが各党(自民、公明、民主、共産、社民)が発表している環境政策を紹介しました。
比較項目は、長期目標、中期目標、固定価格買取制度、炭素税、排出量取引です。
長期目標や炭素税などでは違いが分かりにくいなか、学生たちが目をつけたのは排出量取引。導入の理由を詳しく比較することで、各党の温暖化対策に対する姿勢の違いが浮き彫りになりました。
比較後、参加者による模擬投票が行われ、日本共産党の政策には9人が投票。評価されたのは「実質的な削減を具体的にすすめるためには『財界まかせ』の姿勢ときっぱりと手を切り」「排出量の大部分を占める産業界の削減の見通しを明らかにすべき」だという姿勢でした。この日、どの政党よりも多い得票数を獲得しました。
同会の副代表を務める大学4年生の女性は「違いが分からなくて投票に行けないという人も多い。でも、こうやって政策を丁寧に見ることで、違いを感じ取ってもらえたと思います。グリーンな視点をもって投票にいってほしい」と結びました。
同イベントに参加した筑波大学4年生の男子学生は「環境問題の集会に参加しているが、政治と合わせて考える機会は少ない。参考になりました」と感想を語りました。
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