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2009年7月15日(水)「しんぶん赤旗」

アスベスト

謝れ、償え、被害なくせ

大阪 被害者がクボタに要請


 首都圏建設アスベスト訴訟の原告、家族ら160人が14日、被告企業のひとつであるクボタ本社(大阪市浪速区)を訪れ、すべてのアスベスト被害者の補償と被害根絶を求めて要請しました。本社前行動には全建総連関西地方協議会、大阪・泉南アスベスト国賠訴訟原告・弁護団、リゾートソリューション訴訟原告団(香川・高松市)など連帯支援の参加者を含めて310人が参加しました。

 アスベストの約8割は建材に使用され、建設労働者の健康被害が最も多く、全建総連調査ではアスベストによる病変とされる「胸膜肥厚斑」が組合員の8・97%に及ぶといいます。昨年5月に東京、埼玉、千葉の建設アスベスト被害者と遺族178人が東京地裁に、昨年6月には神奈川の被害者・遺族43人が国とアスベスト製造企業46社を相手どり提訴しました。

 本社前でマイクを握った千葉土建アスベスト訴訟原告団の女性(47)は「兄は生き証人として余生を送りたいと原告団に参加しましたが、悪性胸膜中皮腫で51歳の若さで第1回弁論前に亡くなりました。謝ってください。償ってください。そしてアスベスト被害根絶の作業を一秒でも早くしてください」と訴えました。

 要請に対し、クボタ側は「裁判中なので回答できない」と述べました。

 要請行動は15日も5社に対して行われます。



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