2009年7月15日(水)「しんぶん赤旗」
「君が代」訴訟
憲法に基づき判決を
東京高裁 原告が陳述、結審
卒業式の「君が代」斉唱時に起立しなかったため定年後の再雇用を取り消され、事実上解雇された元東京都立高校教員10人が、教員としての地位確認などを求めた訴訟の控訴審口頭弁論が14日、東京高裁(奥田隆文裁判長)で開かれました。原告4人が意見陳述を行い、結審しました。
男性(65)は2歳にならないころに空襲で足にケロイドが残るやけどを負い、「戦争のおろかさと悲惨さ」を体験したことを紹介。教員時代は「君が代」を歌ってきたが最後の卒業式では都教育委員会の「命令と強制」をおかしいと感じ、起立しなかったと語りました。
女性(65)は、強制が教員だけでなく、事実上、生徒や保護者にも及んでいることを指摘し、憲法にもとづいた判決を求めました。
別の女性(69)は、新学期が始まる2日前に突然「合格取り消し」の通知が届けられ職を奪われたことを告発。生徒と教師が自由に意見を出し合ってつくりあげていた卒業式についてのべ、「自由に意見をいえなくなっては生徒の多様性を認める教育活動はできなくなる」と語りました。
別の男性(69)は、嘱託員として夜間定時制高校で教えてきた経験を語り、採用の取り消しは定年退職後の教師としての生きがいを奪うと同時に、生活が困窮し、アルバイトをしなければならない原告もいるとのべました。