2009年7月24日(金)「しんぶん赤旗」
侵略美化教科書
「採択させない」
東京ネットが緊急集会
侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」の中学歴史と公民の教科書を採択する動きが各地で起きる中、「つくる会」教科書採択を阻止する東京ネットワークは23日、緊急決起集会を開きました。
東京都教育委員会は同日の定例会で「つくる会」教科書を都立中高一貫校や特別支援学校で採択をしようとしましたが、6人中2人の委員が欠席したため、「重要事項なので欠席者がいないときに決めたい」(木村孟委員長)との理由で8月に延期しました。集会では、延期になった時間を利用して採択阻止の運動をいっそう広げようとの発言が相次ぎました。
子どもと教科書全国ネット21の俵義文事務局長が報告。「つくる会」教科書採択の動きが強まっている横浜市の状況を伝え、「絶対に阻止する運動をやっていく必要がある」と訴えると同時に、前回「つくる会」教科書が採択された地域でもひっくり返す必要があるとのべました。
教育委員への要請、署名、宣伝、学習などの運動が提起されました。東京ネット事務局の小俣三郎さんが街頭宣伝や約1万1600人分の署名提出などのこの間の行動結果を報告しました。
在日本大韓民国青年会中央本部の朴善貴さんは、4年前に「つくる会」教科書を採択した各地の教育委員会を訪問して今回は採択しないよう要望している活動を紹介しました。
4年前に「つくる会」教科書が採択された東京・杉並区の女性は、「(つくる会教科書では)人権や自由、人間らしさなど大切なことを見失ってしまう」という教師の声を紹介しました。
■関連キーワード