2009年7月26日(日)「しんぶん赤旗」
生物多様性市民ネットワーク結成
沖縄 COP10へ向け
地域単位で全国初
|
来年10月に名古屋で開催される「生物多様性条約」(CBD)の第10回締約国会議(COP10)に向け、沖縄から「環境」「平和」「人権」への取り組みを国内外に発信・共有していこうと、「沖縄・生物多様性市民ネットワーク結成大会」が25日、沖縄市内で開かれました。
県内各地から約100人の市民が参加。COP10に向けた地域単位の市民ネット結成は全国で初めてです。
大会で共同代表に選ばれた「琉球諸島を世界自然遺産にする連絡会」世話人の伊波義安氏は「来年のCOP10は、米軍辺野古新基地建設や高江ヘリパッド建設、泡瀬干潟埋め立てなど、生物多様性条約に逆行する危機的な沖縄の状況を国際世論に訴える絶好の機会です。武器のない平和で自然豊かな沖縄を取り戻すために総力をあげていこう」と参加者に呼びかけました。
世界自然保護基金(WWF)ジャパンの花輪伸一氏、環境省那覇自然環境事務所の奥田直久所長があいさつ。名護・辺野古米軍基地建設反対や、高江ヘリパッド建設反対、泡瀬干潟埋め立て反対など、現地で活動する住民からの訴えがありました。
結成総会に先立ち国際自然保護連合(IUCN)日本委員会事務局の道家哲平氏が「生物多様性と市民の取り組み」と題して基調講演をおこないました。