2009年8月1日(土)「しんぶん赤旗」
英軍、イラクから撤退
【カイロ=松本眞志】英国防省は29日、イラク駐留英軍を同国から撤退させたと発表しました。
英政府は、7月31日の撤退期限を前に残留部隊の駐留延長をイラク政府に要請。6月6日に両政府は最大100人の英軍部隊の駐留延長に合意しました。しかし、イラク国民議会による駐留延長協定の承認が間に合わなかったことから、一時撤退を決定。イラク国民議会は9月の断食月(ラマダン)明けまで閉会するため、再開まで残留英軍を隣国のクウェートで待機させるとしています。
英政府は2003年のイラク侵略の際に約4万6千人の兵力を投入。昨年12月、多国籍軍駐留の根拠となる国連安保理決議が同月31日で切れることに伴い、約4千人の英軍とオーストラリア軍を今年7月末まで駐留させる協定をイラク側と結びました。
今年4月には英軍部隊の大部分は撤退、新イラク海軍の訓練などを目的に少数の海軍部隊の兵員が残っていました。
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