2009年8月4日(火)「しんぶん赤旗」
農業の息の根止められる
市田書記局長が日米FTA批判
札幌・街頭演説
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「比例代表で、日本共産党と書いていただく方を広げに広げて、北海道ブロック(定数8)から宮内聡予定候補を必ず国会へ送ろう」。札幌市大通公園で3日夕刻に行われた、市田忠義書記局長を迎えた日本共産党の街頭演説。会場には、札幌市だけでなく、6、7月の天候不順で農産物の作柄が心配な田園地帯の空知、石狩管内や小樽、苫小牧などからバスを借り切り、多くの人が詰め掛け、緑の芝生は演説を聞く人々でぎっしり埋まりました。
自公政治に審判を下し、新しい日本の進路を解き明かした市田氏の話に、参加者は、「長雨と低温が続く札幌の空に光が差し込むような話だった」などの感想を寄せました。
「経済社会のあり方を、『もうけのためにはなにをやってもいい』という社会から、国民がまっとうな扱いをされ、お年寄りや障害を持つ人、この世に生を受けたすべての人々が安心して暮らせる、モラルと連帯のある社会、『ルールある経済社会』に変えていこう」
こう呼びかけた市田氏は、日本農業の再生に話を進めました。市田氏は、主食のコメを500ミリリットルのペットボトル1本につめた値段はわずか98円で、ペットボトルの水(128円)より安いと指摘。「農家のみなさんが汗水流して、丹精込めて作ったコメの値段より天然水のほうが高いという異常なことがまかり通っている。日本共産党は価格保障と所得補償を組み合わせて農家のみなさんが安心して農業にいそしめるようにする」と強調すると、大きな拍手が起こりました。
そのうえで市田氏は、民主党がマニフェスト(政権公約)で、日米自由貿易協定(FTA)締結を掲げていることを批判。「北海道の農業は、自公政権が進めているオーストラリアとの経済連携協定(EPA)で存亡の危機にさらされている。こんなことをしたら北海道にとどまらず、日本農業の息の根が止められる」と告発し、「日本共産党の躍進で農業の再生をはかろう」と呼びかけました。