2009年8月7日(金)「しんぶん赤旗」
TBS系テレビ
民意の切り捨て
山下議員 比例削減同意できない
日本共産党の山下芳生参院議員は6日放送のTBS系テレビ「朝ズバッ!」の各党討論に出席し、「政権をとったら比例定数80削減をやる」と述べた民主党の細野豪志前衆院議員に対し、「多くの意見が切り捨てられ、いっそう民意が集約される。同意できない」と厳しく批判しました。
番組では、「税金のムダ」がテーマになり、国会議員定数削減がとりあげられました。山下氏は、「議員は国民の代表であり、国政と国民をつなぐパイプだ。パイプが細ければ細いほどいいという議論はおかしい」と主張。「身を削るのなら、真っ先に削るべきは、国民の血税を山分けする政党助成金だ」と述べ、年間320億円の政党助成金をやめれば、障害者自立支援法の「応益負担」の廃止が可能だと指摘しました。
山下氏は、民主党がマニフェスト(政権公約)で「比例定数80削減」を掲げていることを批判。衆院ではすでに300議席(定員480)が小選挙区であり、「(小選挙区では)2位以下の人は全部切り捨てられる。民意が反映される比例代表を基本にすべきだ」と述べました。
番組では「ハコモノ」公共事業に国民の批判が強いことも紹介され、公明党の代表は、「事業仕分け」でムダを省いてきたと説明しました。これに対し山下氏は、2009年度補正予算で復活された東京外環道(練馬―世田谷間)建設には、1メートル1億円、総額1兆8000億円がつぎ込まれようとしていると指摘。「『仕分け』といいながら不要不急の巨大公共事業に着手するのか」と厳しく批判しました。「すでに始まっている公共事業はどうするのか」との質問に対し、「引き返す勇気が大切。無駄だと分かっていながら事業を継続すれば、さらなる無駄を増やすことになる」と語りました。
「天下り」問題について、山下氏は、「大本に政官財(政治家・官僚・財界)のトライアングル」があると指摘し、法律で「天下り」を禁止する日本共産党の政策を紹介。「天下りの禁止と企業・団体献金の禁止。これが無駄遣いをなくすカギだ」と語りました。