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2009年8月11日(火)「しんぶん赤旗」

国連温暖化対策会議が開幕


 2013年以降の地球温暖化対策の国際協定づくりを論議する国連特別作業部会の非公式会議が10日、ドイツのボンで始まりました。14日までの予定。

 年末にコペンハーゲンで開かれる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で検討される交渉テキストが、6月にボンで開催された特別作業部会で初めて提案されました。今回の会議では、この交渉テキストの内容を詰める議論が期待されています。

 それを受けて、9月末から10月上旬までバンコクで、11月上旬にスペイン・バルセロナで特別作業部会が開かれ、COP15で議論を集約し、新協定を採択する予定です。

 とはいえ、多くの先進国が示す20年までの温室効果ガス排出削減目標(中期目標)は、世界の科学者が求め、07年のCOP13で確認された25〜40%減を下回り、交渉進展の大きな障害となっています。年末の合意成立は困難視されています。

 特に温暖化の進行を危惧(きぐ)する途上国側は先進国全体の中期目標として、40%(アフリカグループ、中国)、45%(小島嶼〈とうしょ〉国連合、コロンビア)、79・2%(インド)など高い数値を提案しています。

 このもとで90年比約8%の極めて低い中期目標を示し、先進国の足を引っ張る日本政府の責任が改めて問われる形となっています。



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