2009年8月20日(木)「しんぶん赤旗」
日本の将来像示す 「建設的野党」の立場
共産党「二つの値打ち」語りぬく
志位委員長が会見 仙台
日本共産党の志位和夫委員長は19日、遊説で訪れた仙台市で記者会見し、前日に公示された総選挙の序盤の論戦の特徴について述べ、「共産党の『二つの値打ち』が際立つ状況が生まれている」と表明しました。(詳報)
志位氏は、この間の党首討論や各党首の公示第一声をふりかえり、日本共産党は自公政権退場と、これと真正面から対決してきた日本共産党の前進の意義を訴えてきたが、自公政権退場は、論戦でも、国民の中でも圧倒的な流れになっていると強調しました。
そこで大きな問題となるのが、自公政権後の新しい政治をどうするかという問いに、どの党がきちんと答えているかだと指摘した志位氏。「一番、はっきりとした回答を示しているのは、私たち日本共産党だということが論戦の中で浮き彫りになってきている」「私たち日本共産党の『二つの値打ち』が論戦で際立ってきたと思っている」と述べました。
値打ちの第一は、自公政権に代わる日本の将来像をしっかりと示していることです。
志位氏は、「ルールある経済社会」「自主・自立の平和外交」という日本共産党の「二つの旗印」を示し、経済では、日本にしかない四つの異常をただす方針や、消費税に頼らない財源論が、外交でも、核兵器廃絶などで、主張するだけでなく、野党として行動してきた姿が国民の共感を広げていると述べました。
第二の値打ちは、日本の将来像を示すとともに、総選挙後の新しい政治局面での日本共産党の立場、「建設的野党」という立場をはっきりと示していることです。
志位氏は、「総選挙後に、民主党中心の政権ができた場合、日本共産党は国民の利益にたって、積極的な政策提起をし、『良いものには協力、悪いものにはきっぱり反対』という立場で現実政治を前に動かす、この訴えが非常に現状にそくしたものとして、共感を広げていると思う」と述べました。
最後に、「二つの値打ち」は、悪政への反省がなく、将来への展望を一切示せない自公や、「『官僚主導』政治からの脱却」はいっても、「『財界主導』政治との決別」はいえない民主との対比でも際立っていると指摘。「ぜひ、あと11日間、私たちは党の立場を全有権者に伝えきって、必ず前進・躍進という結果を出したいと決意している」と表明しました。