2009年8月25日(火)「しんぶん赤旗」
「建設的野党が必要」の流れ広がりつつある
ラジオ番組 志位委員長が語る
日本共産党の志位和夫委員長は24日朝、ニッポン放送の番組「上柳昌彦のお早うGood Day!」に電話出演し、総選挙の手ごたえや党の政策などについて質問に答えました。
司会の上柳氏は、日本共産党が主張している「建設的野党」の役割について「いいことはいい、悪いことは悪いと言う。こういう存在は本当に必要だと思う」と強調。「世論調査ではあまりに民主党の議席の予想が大きすぎる。共産党としても埋没しないように大変じゃないですか」と質問しました。
志位氏は「逆に、今言われた『建設的野党』が必要だという流れがずっと広がりつつあると思います」と述べ、世論調査の結果も「民主党の政策に賛成しての流れというわけではないと思います」と指摘。同党の子ども手当や高速道路無料化の政策を評価しない人が多いことや日米FTA(自由貿易協定)交渉促進に怒りが高まっていることなどに触れ、「『自民はもうごめんだ。ただ民主党にも不安がある』という方の中で、働きかけたところでは『比例は共産党』という流れがずっと広がりつつあることを感じています」と語りました。
上柳氏は「(共産党の)マニフェストを読ませていただいて、消費税の食料品非課税は本当にやっていただきたい」「大資産家への課税強化や法人税の累進制を導入して大企業には応分の負担を、と言う。これももうかっているところは出してほしいなと思う」と述べました。一方で「大企業をぎゅっとやると中小(企業)が逆に苦しくなってくることはないのですか」と聞きました。
志位氏は、大企業の製造業大手だけでも120兆円の内部留保をためこんでいることを紹介し、「それを労働者や中小企業に還元して雇用や仕事を守るという社会的責任を果たさせていく必要がある」と強調。日本の大企業の税と社会保険料の負担はドイツやフランスよりも低いとして「大企業や大資産家にこの間やってきたバラマキの減税を元に戻すのは無理筋の話ではありません」と説明しました。
上柳氏は「共産党の主張は本当に正しいと思うけれども、名前がちょっと」というリスナーの声を紹介し、「共産党という名前を変えることはありませんか」と質問。志位氏は「いま資本主義自体がアメリカ発の世界経済危機のもとでやっていけるのか(という疑問の声が上がっています)。私たちはもちろんつぶれたソ連のようなひどい社会は絶対拒否すると言っていますが、本当にこの名前はロマンと理想にあふれた名前なので大事に使っていきたい」と答えました。