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2009年8月28日(金)「しんぶん赤旗」

歴史教科書採択で質問状

市長選候補が回答

横浜


 横浜市教育委員会が教科書取扱審議会の答申内容に反して自由社版中学校歴史教科書を採択したことに対し、市民団体が市長選(30日投票)の3候補に見解を尋ねた公開質問状の回答が25日、明らかにされました。

 市民団体は教科書採択制度の民主化を求める神奈川の会、子どもと教科書を考える横浜市民の会、教科書問題を考える横浜市民の会、教育委員会を傍聴する会の四つ。教科書取扱審議会の答申は自由社版教科書について「他民族の生活や文化の扱いがやや弱く、生徒の多様な見方や考え方を育てるにはやや適さない」と低い評価をつけていました。

 日本共産党公認の岡田政彦氏は(1)答申を無視し逆の判断をすることは「審議会答申を受けて公正かつ適正に採択を行う」とした基本方針の否定で採択の正当性に瑕疵(かし)がある(2)「権限と責任」といいながら無記名投票では説明責任を果たしていない(3)(次回から全市一括採択にしようとしていることについて)子どもたちや学校、地域の実態、実情に即した教育が困難になるため反対―と回答しました。

 民主推薦の林文子氏は「教育委員の独立性が発揮されたもの」としてコメントを控えると回答。自・公支援の中西健治氏は無回答でした。



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