2009年8月29日(土)「しんぶん赤旗」
45万人給付制奨学金
文科省概算要求 共産党は長年運動
文部科学省は28日に公表した2010年度予算の概算要求で、返済不要の給付制奨学金を創設するとして455億円を盛り込みました。年収350万円以下の世帯の高校生が対象で、規模は45万人としています。
給付制奨学金は日本共産党が早くから求めてきたもので、今回の総選挙でも志位和夫委員長が「与党も野党も給付制奨学金を言い始めている。一致点はどんどん前に進めよう」と呼びかけ、これまで有利子奨学金を推進してきた自民・公明も賛同しました。
文科省が給付制奨学金の創設を盛り込んだのは、こうした政治の動きとともに、父母・高校生の運動や世論を反映せざるを得なくなったものです。
概算要求では、給付制奨学金を「保護者の教育費負担の軽減」のトップに掲げています。
具体的な内容は、入学料、施設整備費(私立)、教科書費、学用品費、制服費、通学用品費、修学旅行費として、3年間で国公立27万円、私立67万円(いずれも支援額例)の資金援助を受けられるようにします。