2009年8月29日(土)「しんぶん赤旗」
「あん摩師養成学校」
新設を認めないで
全視協など厚労省に要請
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「審議会は晴眼あん摩師養成学校の新設を認めないでください」。全日本視覚障害者協議会(全視協)などは28日、厚生労働省が開いた医道審議会の分科会(非公開)の会場近くで、要請行動を行いました。あん摩師等法の趣旨にそって取り組まれた「視覚障害者のあん摩マッサージ指圧業を守る行動」で約30人が参加しました。
同法19条は、視覚障害者のあん摩師の生活を守るために、国はあん摩師養成学校の新設を認めないことができると規定しています。
関係者によると、同分科会では、長野県と佐賀県の二つのあん摩師養成学校の新設の認可について話し合われ、「認めない」との結論になったといいます。
東京都港区で開かれた「報告集会」では、「不況と規制緩和で、あん摩師養成学校が乱立している。無免許のマッサージ業者の放任などの影響で、仕事が成り立たない」などの声が出されました。
全視協会長の田中章治さん(63)は「会員の約3分の2があん摩の仕事で働いているが、この不況で本当に厳しくなっている。分科会の結論は、法律で定められた視覚障害者の仕事が確認されたことであり、喜んでいます」と話していました。
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