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2009年9月1日(火)「しんぶん赤旗」

財源論 国民に説明を

NHK討論 市田氏、民主党に提起


 日本共産党の市田忠義書記局長は31日放送のNHK討論スペシャル番組「“政権選択”に政治はどう応えるか」に出演し、総選挙後の課題などをめぐり各党代表と議論しました。このなかで市田氏は、新政権の中心を担う民主党に対し、財源論について「国民の疑問にきちんと答えていく責任がある」と提起しました。

 市田氏は、「財源について大切だと思うこと」として(1)目的を失った大型公共事業、条約上も義務付けのない在日米軍への「思いやり」予算など年間5兆円の軍事費のムダにメスを入れる(2)行き過ぎた大企業・大資産家への減税を10年前の水準に戻す―ことを強調。「アメリカでも富裕層への増税と軍事費削減で財源をつくろうとしている。日本でも“聖域”にメスを入れ、消費税に依存しないで財源をつくれるかどうかがカギだ」と述べました。

 議論のなかで社民党の福島瑞穂党首が無駄遣いをなくすとして、「防衛予算の見直し、『思いやり予算』の削減をやる」「東京近郊では1メートル1億円の道路もある」などの項目を挙げました。

 これに対し市田氏は「1メートル1億円の東京外郭環状道路には民主党も賛成している。軍事費の問題でも『思いやり予算』を削るというのも、私たちは賛成だが民主党はどうなのか。この問題を与党のなかで率直に議論していくことが必要ではないか」と提起。「これは私が言っているだけでなく、民主党の財源には『朝日』の世論調査でも83%の人が不安だと答えている。選挙であれだけの支持を得たのだから、きちんと説明していく責任がある」と求めました。



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