2009年9月2日(水)「しんぶん赤旗」
改憲派議員集団が大量落選
衆院選 139→53に激減
自民、公明、民主、国民新など超党派の国会議員、元議員でつくる改憲派の議員集団「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)所属の衆院議員が、総選挙での大量落選で激減しました。
同議員同盟が2008年3月にまとめた会員名簿によると、現職の衆院議員で同盟に加わっていたのは139人。そのうち、今回総選挙で再選したのは53人にとどまります。
党派別にみると、自民党は122人でしたが、今回の当選はわずか39人で73人が落選(引退や市長選などへの転出者は10人)。公明党は1人で変化なし。民主党は1人が引退し、10人から9人に。国民新党は1人が落選し、2人から1人に。新党大地は1人で変化なし。無所属議員は1人が引退し、3人から2人になっています。
「会長代理」の中山太郎元衆院憲法調査会長をはじめ、役員として主軸となってきた「大物」議員の落選が目立ちました。
「顧問」の海部俊樹元首相、丹羽雄哉元自民党総務会長、中川昭一元財務・金融相、山崎拓元自民党副総裁、国民新党の綿貫民輔前代表などです。
「副会長」の島村宜伸元農水相、深谷隆司元通産相、堀内光雄元自民党総務会長、「幹事長」の愛知和男元防衛庁長官も落選しました。
同議員同盟は今年5月、各党の幹部や財界関係者ら1200人を集めて大会を開き、「一日も早く国会における憲法審査会の活動が始められ、新しい憲法制定に向けて国会での議論が開始されることを願う」とする決議を採択しています。
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新憲法制定議員同盟 改憲だけを目的に掲げて議員を結集している集団。1955年に旗揚げした「自主憲法期成議員同盟」が前身で、2007年3月に名称を変更して再発足。「9条の会」を名指しで敵視し、これに対抗する運動を全国で起こすという方針を掲げています。民主党の鳩山由紀夫代表は08年3月、同同盟顧問に就任しています。