2009年9月5日(土)「しんぶん赤旗」
違法派遣・雇い止めに勝った
労働局に申告→正社員に
東芝系企業女性労働者
名古屋市内の東芝系企業で派遣可能期間を超えて違法に働かされたうえに雇い止めを通告されていた派遣社員の30代の女性が、9月から、同社に正社員として雇用されることが4日までに分かりました。名古屋北部青年ユニオン(全労連全国一般)が明らかにしたもので、労働組合に入り労働局に申告して勝ち取りました。
女性は、契約上は期間制限のない専門業務である「OA操作」となっていましたが、実態はコーヒーづくりや備品管理など庶務全般で働かされていました。派遣元のパソナから8月末での雇い止めを通告されてユニオンに相談。「すでに3年の期間制限をこえて働いており、派遣先に直接雇用の申し出責任がある」として8月12日、愛知労働局に是正指導を求めて申告しました。
労働局は業務偽装を認定し、派遣先に雇用の安定を前提に是正を指導。これを受けて派遣先は8月末、正社員として直接雇用を申し入れました。申告からわずか18日後、労働局から正式な文書指導が出される前に正社員雇用を決断させました。
同ユニオンでは同じく東芝系企業に業務偽装で派遣されてきた男性派遣社員が労働局に申告し正社員として雇用されましたが、これを知った女性がユニオンに相談しました。
ユニオンでは、「現在、決算期である9月末にかけて雇い止めの相談が殺到していますが、現行派遣法のもとでもストップできる可能性を開いたものです。労働局や派遣先による素早い対応もこの間のたたかいが反映したものです」と話しています。