2009年9月9日(水)「しんぶん赤旗」
“預金食いつぶし職探し”
「派遣村」 相談者相次ぐ
福岡・田川
福岡県田川市内で8日、この日限りの「田川地区派遣村・田川地区いのちとくらしの大相談会」が開かれ、職や生活に困っている人たちが会場となったハローワーク田川前の空き地に次々と相談に訪れました。
同派遣村は、建設交運一般労働組合田川支部、福岡県建設労働組合田川支部、田川民主商工会、日本共産党田川地区委員会などで構成する田川地区雇用・失業問題対策実行委員会が主催。
添田町から来た独身男性(44)は昨年12月、製造業関係会社で派遣切りにあって失業しました。
ハローワーク求人情報閲覧コーナーに置かれたパソコン(25台)を開いた男性は「私の年齢になると、アルバイトでさえ、労働時間はよくて4〜6時間程度。重機の免許を持ってはいるが、経験の少ない私には仕事は回ってこない」と不安顔。「ハローワーク田川には、周辺の飯塚、直方、遠方の福岡からも来ており、職探しは厳しい。預金を食いつぶしている」と語りました。
田川市に住む男性(47)は、会社の倒産で2年前から塗装関連の会社に入社。月収は23万円でしたが、この会社とうまくいかず、自己退職しました。
「2日に一度、ハローワークに来ているが、職種にこだわったら仕事は見つからない。私は、フォークリフト、ボイラー、危険物取扱など各種免許を取得している」と話しました。「リフトを扱う仕事についての情報が聞きたければ、市役所に相談してあげたい」との回答を得ました。男性は「仕事を探すのに参考になった」と笑顔で語りました。