2009年9月10日(木)「しんぶん赤旗」
09年9月9日“9条守れ宣伝”
憲法生かす政治を
憲法改悪反対共同センターがよびかけて「9条をはじめ憲法を守り生かした政治の実現を」と9日、全国で「9の日」宣伝がとりくまれました。
全国と東京の共同センターの人たちが参加した東京・JR新宿駅西口では、憲法改悪に反対する署名、国際署名「核兵器のない世界を」をよびかけ、ビラやリーフを配布、通行人が次つぎ足をとめ署名に応じました。
団体の代表がマイクを握り、「伯母は、東京大空襲で即死した隣人を見たとの話を聞いた。いま、9条を守る思いを新たにしている」(民青同盟)「給食がない夏休みがあけて、体重が減った子どもがいる。生存権を保障した25条を生かし、格差・貧困の打開を」(東京都教職員組合)「民主党の衆院比例定数削減案は、憲法守れ、消費税増税反対の国民の声を届かなくするものだ」(全労連)と力を込めました。
9時9分、宗教者が鐘つき
大阪・難波別院
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09年9月9日午前9時9分―。平和の願いを込めた鐘の音が9回、大阪市中央区の南御堂・東本願寺難波別院で鳴り響きました。憲法9条を輝かそうと、大阪宗教者九条の会が広く呼びかけてつくる「大阪府下宗教者9条交流会」の取り組みです。幅広い宗教者、信者ら約80人が、鐘の音に耳を傾けました。イラクから来日中のイスラム教徒の男性も駆け付けました。
冒頭、清秀顕(きよし・しゅうけん)・真宗大谷派瑞興寺住職は、「お釈迦さまの『殺すな』の教えを具体的に表現しているのが憲法9条」と強調。難波別院の儀式担当者らが鐘をつきました。
交流会には難波別院のほか、日本山妙法寺大阪道場や大法教団本部、カトリック大阪大司教区、日本キリスト教団大阪教区が参加。日蓮宗や天理教などの信者らでつくる九条の会、平和の会も加わっています。鐘つきは全国各地で実施されました。
「全国に届け」と風船飛ばす
大津
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大津市の日吉9条の会と、しが健康友の会は9日、憲法9条を守りたいとの願いを込めて、土に返る環境対応型の風船100個を飛ばしました。
今回で3回目となります。
「NO WAR憲法9条でいこう」と記された風船には「憲法9条は世界の宝」「核兵器のない平和な世界を」などと書かれた短冊がつけられ、会の電話番号も書かれています。
この日は、毎月9日に開く「9条喫茶」の日。参加者に9条の会の署名を呼び掛け、短冊に平和の思いを書いてもらいました。
白石道夫・日吉9条の会事務局長は「『農作業をしていたら風船が飛んできた。短冊を見たら全国で頑張っている人がいると、とても励まされた』と遠く富士山を超えて埼玉県から反響も返ってきました」と語っています。
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