2009年9月19日(土)「しんぶん赤旗」

温室ガス削減

産業界に屈するな

新政権に国際ＮＧＯ

　地球温暖化・気候変動問題にとりくむ世界の環境ＮＧＯは１８日までに、２２日の国連総会と国連事務総長が呼びかけた会合と２４日から始まるＧ２０を控え、鳩山由紀夫首相、岡田克也外務大臣らに対し、温室効果ガス２５％削減の中期目標を国内削減で達成することなどを求める書簡と要請文を送付しました。

　先進国全体で２０２０年までにＣＯ２排出量を１９９０年比４０％削減を求めているＷＷＦ（世界自然保護基金）とオックスファム・インターナショナルは共同で、鳩山新政権が「変化を好まない旧来型の産業界からの大変な圧力」に屈せず、「現状維持と決別すること」を求め、２５％削減目標を国内で達成することを要請。国際交渉でもリーダーシップの発揮を求めています。

　気候行動ネットワークインターナショナルは、鳩山新政権など世界各国の首脳に、先進国による法的拘束力のある大幅なＣＯ２排出削減（２０２０年までに１９９０年比４０％減）のほとんどを国内削減で達成することなどを要請しています。

　あわせて、藤井裕久財務相にたいし、国際交渉で「途上国の気候行動にたいし年間最低１５００億ドルの公的資金の提供を先進国が公約する必要がある」と訴えています。