2009年9月20日(日)「しんぶん赤旗」
原発建設は中止せよ
山口・上関町 住民300人が抗議集会
山口県上関町の「上関原発を建てさせない祝島島民の会」(山戸貞夫代表)など3団体は19日、平生町の田名埠頭(ふとう)で、上関原子力発電所建設地の海面埋め立て作業に抗議する集会を開きました。原発建設をすすめている中国電力は、埋め立て工事の海域を示す灯浮標(ブイ)を仮置きしている同埠頭から台船に乗せ、建設地沖へ運ぶ作業を9月10日から始めようとしましたが、「島民の会」の人たちによる抗議行動で、作業の中断が続いています。
集会には、「原発絶対反対」と書かれたハチマキを締めた「島民の会」の人たち、「怒」のムシロ旗を掲げた人、「上関原発反対」のゼッケンをつけた人たちをはじめ、広島、大分県などからも参加があり、あわせて約300人が集まり、原発建設反対を訴えました。
山戸代表は、「中電は作業開始の10日に、『第1次産業、第2次産業は成り立たない。海産物の加工では生活できない』などの暴言をのべた。これは島民を侮辱するものだ」と語気を強め、「離島の住民にとって海は生活の糧であり、命でもある。これからも祝島で生き続け、住み続けていく。原発建設反対の運動を広げていこう」と支援をよびかけました。
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