2009年9月29日(火)「しんぶん赤旗」
裁判所へ要請・集会
ビラ弾圧 無罪必ず
憲法に恥じぬ判決を
葛飾ビラ配布弾圧事件、国公法弾圧堀越事件、世田谷国公法弾圧事件の三つの弾圧事件で28日、いずれも無罪判決を勝ち取って言論の自由を守ろうと、最高裁と東京高裁への要請、宣伝、支援集会が取り組まれました。全国13都道府県から50人以上が参加しました。日本国民救援会と3弾圧事件の支援団体が行ったもの。
葛飾事件は、東京都葛飾区の僧侶、荒川庸生さん(62)が、マンションのドアポストに日本共産党葛飾区議団の区民アンケートなどを配布したことを理由に住居侵入罪で逮捕、起訴されたもの。一審で無罪、二審で逆転有罪となり、現在最高裁でたたかわれています。
荒川さんらはこの日、最高裁に6通の上告趣意補充書を提出。北は北海道、南は福岡から駆けつけた支援者や、荒川さんの妻の英子さん(51)、初めて参加した娘の結さん(23)らが、最高裁に対して「一般市民の立場に立った判決を」と要請しました。
国公法弾圧堀越事件と世田谷国公法弾圧事件では被告と弁護士らが、東京高裁に対して「憲法に恥じない判決を」と要請しました。
参議院議員会館で開かれた3事件合同の支援集会で荒川さんは「最高裁は、前の判決の誤りを臆(おく)せず変えてほしい。今が正念場。きちんとした判決を勝ち取り、あとに続く人たちのために道を掃き清めたい」と決意を語りました。
休日中の居住地でのビラ配布が国家公務員法で禁止された政治活動にあたるとして弾圧された国公法弾圧堀越事件の堀越明男さん(55)は「無罪判決を勝ち取り、誰もがのびのび発言できるようにしたい」とのべました。
世田谷国公法弾圧事件の宇治橋眞一さん(61)は「たたかえる時間は限られている。今たたかわなければ」と訴えました。
国民救援会東京都本部の安井純夫会長が「言論の自由を守ることなしには、国民の暮らしの要求を実現することはできない」とあいさつ。参加者らは「団結頑張ろう」を唱和して無罪判決を勝ち取る決意を固め合いました。
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