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2009年9月30日(水)「しんぶん赤旗」

教科書検定意見撤回のとき

「集団自決」軍命記述戻せ

沖縄で県民集会


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(写真)撤回と記述回復にむけて「頑張ろう」と唱和する集会参加者=29日、那覇市

 11万6千人の沖縄県民が怒りを結集した「教科書検定意見の撤回を求める9・29県民大会」から2年――。改めて沖縄戦「集団自決」の記述から「軍命」を削除した教科書検定意見を撤回させ、記述の回復を求める「9・29県民大会決議を実現させる県民集会」が29日夜、那覇市の県庁前広場で開かれました。千人余(主催者発表)が詰めかけ、新政権に対し、沖縄戦の実相をゆがめないよう声を上げました。主催は県老人クラブ連合会、県婦人連合会など6団体で構成する「実現させる会」。

 沖縄県議会を代表して高嶺善伸議長があいさつ。「(県民の)思いは届いていない。むしろ拒否・無視され、道半ばの思いだ」と述べ、県議会としても「最大限の努力を傾注する覚悟。(県民の)思いが新政権に届き、撤回されるまで最後まで頑張ろう」と呼びかけました。

 渡嘉敷島での「集団自決」の“生き残り”、吉川嘉勝さんが、2年前の「県民大会」に続き、改めて「軍命」による「集団自決」を証言。撤回に向けて「今回の政治変革は時機の到来だ」と訴えました。

 壇上には主催団体、労組をはじめ、共産党、民主党、社民党、社大党が並び、あいさつ。共産党を代表して赤嶺政賢衆院議員が、総選挙の結果、沖縄戦を美化してきた国会議員が激減したことにふれ、「沖縄戦の体験と証言を抑えつけた教科書検定を根本から見直す絶好のチャンスだ。撤回を目指して全力で頑張る」と力を込めました。

 参加者はデモ行進し、撤回を求め唱和を繰り返しました。



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