2009年10月1日(木)「しんぶん赤旗」
運動と論戦 連携を
共産党、27団体と懇談
“政治を前に動かそう”
国民がつくり出した新しい政治の舞台で、切実な要求をいかに実現するか――。日本共産党国会議員団は30日、国会内で労働組合・民主団体との懇談会を開き、各団体の要求項目や運動の経験、議員団への要望を聞き交流しました。27団体と、衆参合わせて13人の党議員が参加しました。
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冒頭、穀田恵二国対委員長があいさつし、総選挙の結果、自公政権が退場し、新しい政治を探求する画期的な情勢が生まれたことは、「みなさんのたたかいの成果だ」と強調しました。
その上で、民主党中心の新政権に対し、党国会議員団は「良いものには賛成、悪いものには反対、問題点は正す」という「建設的野党」の立場で臨むと説明。「国民の運動こそ政治を動かす。さらに連携を強めて国会論戦を行い、積極的に政治を前に動かしていきたい」と表明しました。
これを受け、各団体から22人が、後期高齢者医療制度の廃止や、生活保護母子加算の復活など社会保障の充実、労働者派遣法の抜本改正、中小企業への支援、農産物の価格保障、核兵器廃絶や米軍新基地建設反対など、さまざまな課題について発言。「頑張れば要求実現に手が届く情勢だ」「労働者派遣法改正ではすでに財界との綱引きが始まっており、運動の力が大事だ」などとこもごも語りました。
また「新政権の不十分な点を具体的な提案で正していくためにも運動の側の政策能力が問われる。私たちがつかんだ現場の事実も共有し、国会での論戦を」「核兵器のない世界へ向けた共産党のイニシアチブを歓迎している。新政権には約束を守らせていくことが大事だ。ぜひリードしてほしい」との要望も寄せられました。
議員団からは小池晃参院議員・政策委員長と、高橋ちづ子衆院議員が発言。小池氏は、国民の要求を実現する上では「財界中心」「日米軍事同盟中心」という「二つの政治悪」との対決が重要だとし、「国民のたたかいこそが大切になっている。新政権に『ここが足りない』と指摘するだけでは不十分で、あらゆる分野で政策活動を強めたい」と述べました。高橋氏は「良いものも黙っていては良くならない。問題があるものも論戦で良い方向へもっていく」と語りました。
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