2009年10月2日(金)「しんぶん赤旗」
「じん肺根絶」へ決意
全国キャラバン出陣式
長崎
「2009年なくせじん肺全国キャラバン」の出陣式が1日、石炭じん肺集団訴訟発祥の地である長崎県・佐々町で開かれ、北海道はじめ全国からじん肺裁判の原告や家族、支援者など約460人が参加。「じん肺根絶」の決意を固め合いました。今年、長崎北松じん肺訴訟が提訴から30年、キャラバンが20回目の節目の年であることからこの地で開かれたものです。
じん肺訴訟のたたかいをつづったDVDの上映後、佐藤陵一全国キャラバン代表委員があいさつ。「総選挙で歴史の一ページが開かれた。国民の世論と運動が政治を動かし、要求を実現させる条件が広がっている。今、がんばりどき。これまでのたたかいの成果のうえにあらたな前進を勝ち取ろう」と呼びかけました。
各地の原告団が紹介され、激励の拍手が送られました。弁護団、支援団体があいさつし、いまなお重症の患者がつくり出されている現状や解決を引きのばす日鉄鉱業を告発しました。日鉄鉱業の謝罪と全面解決、じん肺・アスベストすべての労災職業病の根絶の運動の前進を呼びかけるアピールが採択されました。
キャラバンは16日まで、すべての都道府県で県や労働局への要請を行います。
■関連キーワード