2009年10月2日(金)「しんぶん赤旗」
玄海原発
MOX燃料 装てん延期
請願43万 県議会が要請
佐賀
佐賀県議会は1日、九州電力が国内初のプルサーマル発電に使うウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を、同県玄海町の玄海原発3号機の原子炉に装てんする作業を3日から行うと唐突に発表した(9月30日)ことを問題視、県側が九電に電話で要請し、九電側が3日からの作業を延期すると回答しました。
この日、議会運営委員会では、プルサーマル計画の実施の是非についての請願が提出され質疑も行われており、県議会を「無視するもので許容することはできない」として、装てん作業日程を見直し延期する要請文を全会派で採択、これをうけて九電に要請したものです。
プルサーマル発電をめぐっては、日本共産党はじめ、玄海原発対策住民会議や市民グループなどが、「MOX燃料の情報公開がない」「耐震安全基準が国の基準を満たしていない」などを挙げて、同計画の実施延期や中止を求める請願書や要請文書を提出するなど、運動と世論が広がっていました。
このなかで、市民グループ「NO! プルサーマル佐賀ん会」は9月県議会に請願書を1次、2次分合わせ、43万5480人分を提出していました。
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