2009年10月7日(水)「しんぶん赤旗」
棄兵棄民 国家補償を
総務相に元シベリア抑留者
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棄兵棄民政策による国家補償を勝ち取る会(林明治代表)は6日、元シベリア抑留者への国家補償を求めて、原口一博総務相に申し入れをしました。
原口総務相は、自身の後援会長(90)もシベリア抑留体験があることに触れ、解決が求められている問題だと申し入れに応じました。
原口総務相は、前政権の「シベリア抑留問題は解決済み」とする態度は誤っているとした上で、現政権として「抑留者の体験とその後の補償要求をはじめとする取り組みに心から慰労したい」と激励しました。
また、民主党、日本共産党、社民党3党が野党時に「シベリア抑留者補償法案」を提出した経過もあり、総務相としても民主党に、元シベリア抑留者の意に沿うように対応するよう申し入れるとのべました。さらに、外務省に働きかけ、棄兵棄民政策に関する情報公開をすすめることを明言しました。
申し入れ後、林代表は「世論の理解を深めて国家補償を勝ち取りたい。このたたかいを通じて、真に差別のない社会をつくりたい」と強調しました。
申し入れには日本共産党の穀田恵二、塩川鉄也両衆院議員と山下芳生参院議員が同席。穀田議員は、「シベリア抑留に関する当時の政府の対応の真実を明らかにし、元シベリア抑留者に対して謝罪と補償をすることを今後も要求していく」と話し、謝罪・補償の法案化を与党・民主党とともに検討していくとのべました。
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