2009年10月11日(日)「しんぶん赤旗」
米軍普天間基地
たらい回し許すな
TBS系テレビ 小池氏が主張
日本共産党の小池晃政策委員長は10日、TBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、米軍基地問題や中小企業への「返済猶予措置」問題をめぐって各党出席者と討論しました。
番組では、沖縄県宜野湾市にある米軍普天間基地の県外・国外移設を目指すとしていた民主党の鳩山由紀夫首相が、この問題で「マニフェストが時間によって変化する可能性は否定しない」(7日)などと発言したことが話題になりました。
小池氏は、「選挙が終わって1カ月余りで、しかもこれだけ重要な国政課題で、選挙中にいったことが変わるんだといわれると、それはどうなのか」と疑問を投げかけました。そのうえで、「沖縄基地の問題は沖縄だけの問題ではない。戦後60年間、日本に外国の基地があり、しかも、75%が沖縄に集中しているのをこのままでいいのかということが問われている。『対等な日米同盟』というなら、まずそこでしっかりモノをいわなければ、言葉だけになる」と指摘しました。
民主党の海江田万里元政調会長は「モノはいっているけれども相手のあることだ」と発言。社民党の福島瑞穂党首は、「(在日米軍基地の)見直しの方向は、『沖縄県民の負担軽減の観点』からだと、社民党が頑張って連立合意に入っている」などと発言しました。
小池氏は、「連立合意の通りに『県民の負担軽減の観点』でいくのなら、基地の県内たらい回し(という選択肢)はありえない」と述べました。
番組では、中小企業などの債務の「返済猶予措置」についても話題になりました。
政府が骨格を発表した新たな措置について小池氏は、「(報道されているように)住宅ローン利用者も対象になるのかなど、政府から十分な説明がなされていないから、まだわからないところがある」と指摘。一部で金融機関の貸し渋りが増えるといわれていることについては、「もしもこれを口実に金融機関が貸し渋りをしようとするなら、金融庁が指導してやめさせなければならない」と話しました。
小池氏は、中小企業にかかわる緊急の問題としては、融資が切られたり、貸し工場の家賃支払いなどが滞っている問題もあると述べ、「(返済の)繰り延べだけでなく、きちんと資金を供給することや、休業補償、直接支援制度なども一緒にやる必要がある」と話しました。