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2009年10月14日(水)「しんぶん赤旗」

スポーツが「国民の基本的権利」とは?


 〈問い〉日本共産党は、「スポーツを国民の基本的権利として保障すべきだ」という考えだと聞きました。その基本理念を教えてください。(神奈川県・一読者)

 〈答え〉日本共産党は、政党の根本方針である「綱領」において、「スポーツなどの多面的な発展をはかる」ことを明記し、人間の尊厳と能力の全面的な発揮に不可欠なものとして、スポーツを位置づけています。また、日本社会のどんな発展段階においても「国民の権利としてのスポーツ、レクリエーションが保障されるようにする」との立場で、その実現のために奮闘しています。

 こうした日本共産党の基本理念は、日本国憲法の「幸福追求に対する国民の権利」(13条)、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(25条)にもとづくものです。同時に、1978年のユネスコ第20回総会が採択した「体育・スポーツ国際憲章」が「体育・スポーツの実践はすべての人にとって基本的権利である」(1条)と宣言した原理とも合致するものです。

 しかし、これまでの自民党政治のもとでは、「スポーツは国民の基本的権利である」との考えは切り捨てられ、ユネスコの国際憲章も棚上げされてきました。

 それどころか、身近なスポーツ施設の整備を放棄してきたり、モスクワオリンピックボイコットの強制による選手の活動の自由を奪ったり、「サッカーくじ」の導入によって、スポーツ環境そのものを悪化させてきました。

 日本共産党は、国のスポーツ振興の基本を、「国民が主人公」の方向にきりかえて、国民のスポーツ要求の実現に力をそそぐとともに、スポーツの自由を守り、スポーツの自主的活動を支援していくことを「日本改革」の課題のひとつに位置づけています。

 スポーツが「国民の基本的権利」として保障されれば、スポーツが各人の資質・才覚を伸ばし、人間的な成長がはかられる活動として、より積極的な役割を果たすことになるでしょう。(鳥)

 〔2009・10・14(水)〕


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