2009年10月19日(月)「しんぶん赤旗」
安心介護へ待遇改善を
労働者・事業者・利用者が交流
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「輝いて明日! つくろう安心の介護、進めよう仲間づくり」を掲げて、第7回介護にはたらく仲間の全国学習交流集会が18日、東京都内で開かれました。全労連の医療関係労組や医療・女性団体などによる実行委員会の主催です。
介護労働者の待遇改善のため報酬改定が行われ、新たに交付金がつくられました。これについて全体集会では、「報酬改定で待遇改善したとアンケート調査で答えたのは高齢者施設で43%。交付金も時限措置だと申請しないところもある。改善が必要だ」(京都・特別養護老人ホーム職員)「報酬改定されたが利用限度額が変わらないので利用は横ばい。待遇をよくしないと人もこない。もっと改善が必要だ」(東京都台東区の事業者)との訴えがありました。
利用者も「認知症の夫を抱え、差額ベッド代で月11万。社会保障の貧しさを実感した。利用者が声を上げることが大切。介護労働者が励ましてほしい」と発言。介護事例を研究してサービス向上に役立てている取り組みや登録ヘルパーを組合に迎えたり、個人加盟の組合を結成した取り組みも紹介されました。
基調報告では、報酬改定や交付金など運動の前進を確信にして、民主党がマニフェストに掲げた4万円の賃金引き上げを迫るなど待遇と制度改善を求める運動を提起。全労連の小松民子副議長は、労働者と利用者、事業所が共同して要求を前進させようと訴えました。小部正治弁護士が働き続けられる介護労働の確立について記念講演しました。
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