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2009年10月19日(月)「しんぶん赤旗」

職・住回復 連帯の力で

北海道 小樽で派遣村


 冬の足音が迫る北海道小樽市の商店街の一角に18日、貧困と格差をなくす一歩へと、「派遣村おたる会場」が開設されました。労働組合や民主団体でつくる緊急雇用対策会議が行ったものです。寒中の3月に次ぎ2回目。

 「何でも相談会」と書かれた看板を見た50代の女性が声をかけてきました。「主人が愛知県で自動車の下請け企業で4年ほど派遣として働いてきましたが、昨年末に『派遣切り』にあってしまい、今は長野県で働いています。何とか北海道で働くことはできないでしょうか」。夫と一緒の生活を取り戻したいといいます。

 道内の有効求人倍率は0・34倍と26カ月連続で前年同月割れを記録。失業者が多く、生活保護を受ける人も増えています。「仕事がほしい」の声は、相談会に加わった日本共産党市議団にも持ち込まれています。

 緊急雇用対策会議は個別の相談の解決に当たるとともに、自治体や各省庁に向けて声を届けていきます。

 北海道労働組合総連合などは「職も住も失い社会から排除される人を社会的連帯でなくそう」と「雇用・くらし・SOSネット北海道」をつくり、2月から相談会(派遣村)を5回開催。道内各地でも街頭相談会が活発に取り組まれてきました。



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