2009年10月25日(日)「しんぶん赤旗」
雇用から安保 分かった
志位委員長囲み「しい鹿ナイト」
奈良
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「いまの社会や政治を変えるには志位さんしかいない」。奈良市内で全国革新懇の第29回総会が開かれた24日夜、全国から集まった青年180人による日本共産党の志位和夫委員長を囲む集い「しい鹿ナイト」が開かれました。
拍手の中、志位さんが登場。NHKの受信料問題から安保条約まで、さまざまな質問がとびだし、志位さんは、一つひとつていねいに回答しました。
「うつ病で1年半休職したら自然退職になった。社会復帰までの期間が短すぎる」など、深刻な悩みも。
志位さんは、職場でメンタルヘルスの問題が増えている大本には、非正規雇用の増加など労働者をモノのように扱う労働法制の規制緩和があると指摘。「労働法制の規制緩和という大本を正す仕事をやりながら、メンタルヘルスの問題をなくすような仕組みをつくっていきたい」と述べました。
「電車やバスなど公共交通のネットワークを拡充すべきでは」との質問には、「クルマ中心の社会ではなく公共交通体系を確立した都市、地域づくりが環境問題のうえからも必要です」と回答。教育問題で「競争で本当の学力は得られない。好奇心、探究心を大切にすることでこそ学力はつく」と語りかけると、青年たちはうなずいて聞き入りました。
「安保はホントになくなるの」という若い女性。志位さんは、「安保で日本は本当に守られているのかをよく見る必要がある。世界の平和を脅かす危険な震源地になっているのが軍事同盟」と詳しく解明しました。
安保条約について質問した女性(26)は、「安保が通告だけで解消できることを初めて知って、いい意味でショック」。福島県から参加した男性(24)も、「日米安保条約をなくす国民の合意をつくっていく話とか、知らないことがあったので、直接聞けてよかった」と話していました。