2009年10月30日(金)「しんぶん赤旗」
首相は提起に答えず
運動と共に実行迫る
代表質問 志位委員長が指摘
日本共産党の志位和夫委員長は29日、記者団から、衆院本会議で行った代表質問に対する鳩山由紀夫首相の答弁への感想を問われ、「全体として、私たちが提起した、肝心要の転換すべき内容についての具体的な答えが返ってこなかった」と語りました。
志位氏は「どの質問も、今の政治を国民の利益に立って前に動かしたいという立場にたって提起した」と強調。「首相は所信表明演説で『歴史を変える』『政治を変える』ということは盛んにいったが、国民が変えてほしいと願っている、肝心要の問題で、具体的方策が示されていないと感じた」「政権が公約した内容に照らして、国民の期待に照らして、こういう方向に進むべきだということを率直に提起した」と述べました。
そのうえで、鳩山首相が非正規雇用を復活させようとする大企業の動きに対し、「安易な雇用が行われないよう、労働関係法令順守の指導」を約束したこと、労働者派遣法の改正案について「通常国会への法案提出を目指す」と明言したことは「前向きの内容だ」と述べました。
しかし、その他の問題については「正面からの答えがない。あるいは、私の提起についての前向きな答えが得られなかった」と指摘。「これらは今後の国民のたたかいで現実政治を前に動かしていく必要がある。その仕事を国民の運動と力をあわせてやっていきたい」と決意を表明しました。
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