2009年11月1日(日)「しんぶん赤旗」
「慰安婦」問題 解決急いで
植民地支配の清算考えるシンポ
|
日朝協会が事務局団体を務める「植民地支配の完全な清算と歴史認識の共有をめざす『併合』100年日本委員会」が主催するシンポジウムが31日、東京都内で開かれ、90人が参加しました。
早急に解決が求められている日本軍「慰安婦」問題が議論されました。会場には画家で元教師の鯨井洪さんが描いた元「慰安婦」の女性72人の絵が飾られました。
吉川春子・日本共産党元参院議員、西野瑠美子・バウネットジャパン共同代表、高柳美知子・「人間と性」教育研究所所長が、パネリストとして発言しました。
吉川さんは、日本軍の文書などを引用しながら、なぜ「慰安婦」がうまれたかを説明。これまで共産、民主、社民の3党共同で国会に提出してきた「慰安婦」問題の早期解決を求める法案が、一日も早く議論されることが重要だとし、「地方自治体で早期解決を求める決議が11の自治体であがっている。世界からも求められている『慰安婦』問題の解決は、日本自身のためにも必要だという世論を盛り上げることが大事だ」と話しました。
西野さんは教科書問題について報告。1997年、中学校の教科書に「慰安婦」の記述が載り、その後削除された経緯を詳しく話しました。「教科書には世論が反映する。運動を強めていこう」と呼びかけました。
高柳さんは「『慰安婦』の問題は、性の問題で、今日につながるテーマ。多くの日本の人に考えてもらいたい」と発言しました。
■関連キーワード