2009年11月4日(水)「しんぶん赤旗」
憲法公布63周年
9条守る世論全国に
名古屋大で益川さん講演
憲法公布63周年を記念する「愛知県民のつどい」が3日、名古屋大学豊田講堂(名古屋市千種区)で開かれ、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英・同大特別招聘(しょうへい)教授が講演しました(写真)。「あいち九条の会」と、名古屋大学平和憲章委員会が共催したもので、1400人が参加しました。
益川氏は、名古屋市内の自宅に米軍の不発弾が落とされた戦時中のエピソードに触れ、「人間社会は着実に進歩の歴史を歩んできました。国際間の紛争も、戦争という手段を使わずに解決する時代が必ずやってくる」「改憲の動きはあなどれない。9条を守る世論を全国津々浦々から響かせ、改憲の議論を起こさせない状況を作り出すことが必要」と語りました。
講演終了後、益川氏は大学生や高校生の質問に丁寧にこたえました。
平和憲章委員会は、「再び戦争に加担する教育と研究を行わない」ことを誓った「憲章」(1987年、教職員と学生・院生、生協職員の過半数の賛同を得て制定)を実行するためにつくられたものです。
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