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2009年11月10日(火)「しんぶん赤旗」

11・8沖縄県民大会あいさつ


 8日沖縄県宜野湾市内で2万1千人が参加して成功した「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」。大会の共同代表の一人、伊波洋一宜野湾市長の主催者あいさつと、日本共産党沖縄県委員長の赤嶺政賢衆院議員の政党代表あいさつを紹介します(各要旨)。


普天間撤去 本気の交渉を

日本共産党 赤嶺政賢議員

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(写真)あいさつする赤嶺政賢衆院議員

 民主党は総選挙前に、普天間基地の「県外移設・国外移設」を繰り返していたにもかかわらず、アメリカにおどされた外務、防衛の閣僚が、辺野古現行案や嘉手納統合案を言い出し、鳩山首相もこの言動をかばいつづけております。

 これでは総選挙前の公約は、県民の心をもてあそぶためのものであったと言われてもしかたがありません。絶対に許せません。

 県内移設を強行するならば、今日をはるかに上回る大きな県民大会を開いて、県民の意思を示そうではありませんか。

 普天間基地は県民の命と安全を脅かす世界一危険な基地であることは日米両政府も認識しています。危ない基地はただちに閉鎖すべきです。

 南米のエクアドルでは大統領が代わり、アメリカとの外交交渉で、マンタ基地は撤去されました。スペインもニュージーランドも同じです。本気になって世界一危険な基地を撤去するための外交交渉をやる気があるのかどうか。これが鳩山内閣に問われています。

 この間、SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意や米軍再編で、県道104号越え実弾砲撃訓練や、嘉手納基地のF15の訓練が本土に移転しましたが、沖縄の苦しみは変わらず本土の「沖縄化」だけが広がりました。問題の解決にならないことは証明されています。

 「たらい回し」路線を転換させ、危険な基地はただちに閉鎖・撤去させることが必要です。ともにがんばりましょう。


海兵隊は沖縄から去る時

伊波洋一宜野湾市長

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(写真)あいさつする伊波洋一宜野湾市長

 私たちが今日、県民大会を開催するのは、鳩山新政権に、沖縄県民の思いを正しく伝えて、戦後64年も続く米軍基地の負担、苦しみと悲しみに終止符を打つ英断を、鳩山首相に求めるためです。

 宜野湾市の普天間飛行場では、沖縄国際大学への墜落事故から5年、返還合意から13年が過ぎる今も、住宅地や市街地の上空を低空でジェット戦闘機や米軍ヘリ、輸送機が飛び交い、常に墜落事故が起きうる危険な状況が続いています。

 ジュゴンのすむ辺野古の海の埋め立てや住宅密集地の中の普天間飛行場など、米国では絶対に許されないことが、なぜ沖縄で許されるのか。これまで国がそのことを容認してきたからにほかなりません。

 海外の米軍基地は、フィリピン、パナマ、エクアドルでも閉鎖を余儀なくされ撤退しました。米国領のプエルトリコでも海軍基地や演習場が撤去されたのです。日本でできないはずはありません。普天間だけでなく、海兵隊全体が沖縄から去るべき時期にきています。

 鳩山首相には、国民の政権選択の重要性と、戦後64年間も米軍基地の負担を押し付けられてきた沖縄県民は「もうこれ以上の新基地はいらない」ということをオバマ大統領に伝えていただきたい。



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