2009年11月10日(火)「しんぶん赤旗」
11・8国民大集会での
志位委員長のあいさつ
東京・代々木公園
8日、東京・代々木公園で開かれた11・8国民大集会での、日本共産党・志位和夫委員長のあいさつは以下の通りです。
旧来の政治の転換は、国民のたたかいにかかっている
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みなさん、こんにちは(「こんにちは」の声)。ご紹介いただきました日本共産党の志位和夫でございます。全国からお集まりのみなさんに、日本共産党を代表して心からの連帯のあいさつを送ります。(拍手)
さきの総選挙で、国民は、自民・公明政権に退場の審判をくだしました。これは「政治を変えたい」と願う主権者・国民の第一歩の勝利であります。(拍手)
同時に、国民の切実な要求を実現しようとすれば、新政権まかせというわけにはいきません。旧来の政治を転換できるかどうか。それは国民のたたかいにかかっています。みなさん、たたかいで未来を開こうではありませんか。(拍手)
沖縄に連帯したたたかいを全国津々浦々で
沖縄の普天間基地の問題が、熱い焦点となっています。
鳩山首相は、総選挙の最中のテレビの党首討論で、普天間基地は「県外、国外」に移設すると明言していました。私のとなりで話していたわけですから、よく覚えております。
ところがゲーツ米国防長官が来日し、強圧的な態度で名護市・辺野古への新基地建設を求めると、岡田外務大臣や北沢防衛大臣などから、選挙中の公約を覆し、基地の県内たらい回しを求める発言があいついでいます。
情けないではありませんか。米国から一喝されたら、態度を変え、公約を覆す。こんなことでどうして「対等な日米関係」といえるでしょうか。こんな態度では旧来の対米従属外交と変わりがないといわれても、仕方がないのではないでしょうか。(拍手)
わが党の笠井議員が、先日の国会でこの問題をただしますと、岡田外相は「『県外』(移設)は公約ではない。公約はマニフェストであって、選挙中の発言は公約ではない」という驚くべき答弁をおこないました。これは絶対に通用しない弁明であります。党首が、選挙中のテレビの党首討論でおこなった発言が公約でないとするならば、選挙中の論戦はおよそ意味をなさなくなってしまうではありませんか。(拍手)
私は、鳩山首相に求めたい。公約を守り、沖縄県民の声を代弁して、基地の無条件撤去を求めて、米国と本腰を入れた交渉をおこなうことを強く求めたいと思います。(大きな拍手)
今日、沖縄では県民大会が同じ時刻におこなわれております。危険極まりない普天間の基地は即時に閉鎖する、美しいサンゴとジュゴンの海に、辺野古の海に基地はつくらせない。いかなる形でも県内たらい回しは許さない。これが沖縄県民の声であります。沖縄のたたかいに連帯したたたかいを、全国津々浦々でおこそうではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)
雇用、社会保障――たたかいで政治を前に動かそう
暮らしをめぐっても、旧来の政治が転換できるかどうかが問われています。
失業率は史上最悪水準です。昨年末の「年越し派遣村」のような事態を繰り返さないことは、政治の重大な責任です。失業給付の「全国延長給付」をただちに発動するなど、失業者とその家族をホームレスにしないための本腰の取り組みを求めようではありませんか。(拍手)
労働者派遣法を抜本改正できるかどうか。財界との攻防がはじまっています。労働者・国民のたたかいで妨害をはねのけ、日本から「使い捨て」労働をなくしていこうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
後期高齢者医療制度について、首相は、「新しい制度」ができるまでは撤廃を先送りするという答弁をおこないました。そんな話は、選挙中には聞かなかったはずであります。国民は即時撤廃を求めて一票を投じたのではないでしょうか(「その通り」の声)。世界に類のない差別制度は、すみやかに撤廃せよ。ここでも国民のたたかいで、政治を前に動かそうではありませんか。(拍手)
みなさん。たたかってこそ政治を変え、願いを実現できます。私たち日本共産党は、草の根のあらゆるたたかいに連帯し、知恵と力をつくして頑張りぬく決意を表明し、連帯のごあいさつといたします。ともにがんばりましょう。(大きな歓声と拍手)
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