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2009年11月15日(日)「しんぶん赤旗」

CO2削減

ブラジル最大39%

新興国で数値設定の動き


 ブラジル政府は13日、2020年時点の温室効果ガス排出量を当初予測より最大で38・9%削減する自主目標を公表しました。主要途上国で「中期目標」の具体的数値を示すのはインドネシアに続くもの。インドネシアはすでに05年比で20年までに7%削減を決めています。韓国やインドなども目標決定へ検討作業を続けており、ここにきて主要途上国の「中期目標」設定への動きが明らかになってきています。


先進国の姿勢問われる

 ロイター通信によると、ブラジルの目標が達成できれば同国の温室効果ガスの排出量は1994年水準程度まで削減されることになります。

 コペンハーゲンで来月開かれる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に臨む交渉担当者は、外国メディアに対し、「同会議で野心的な立場をとるという大統領の決断があった。ブラジルは(温暖化の)問題の一部になるのではなく、解決策の一部になるという精神を示すものだ」と語りました。

 ブラジル政府は、この目標に国際的拘束力はないとしていますが、中国、インドとならぶ代表的な新興途上国が大胆な目標を打ち出したことで、COP15では先進国の姿勢がいっそう問われることになりそうです。

 ブラジル政府は、アマゾン熱帯雨林での森林伐採の削減、バイオ燃料活用の強化などエネルギー効率の向上で目標達成を目指すといいます。同国は、森林伐採面積を08年8月〜09年7月の1年間で前年比45%に大幅削減するなど実績を上げてきました。



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