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2009年11月15日(日)「しんぶん赤旗」

イラク・アフガン派遣兵

米陸軍発表 自殺者が急増


 【ワシントン=西村央】米陸軍は13日、イラク、アフガニスタンに派遣された現役兵士のなかでの自殺数が今年10月までで133人を数え、前年同時期の115人を大きく上回っていると発表しました。イラク、アフガンの二つの戦争が長期化するなか、軍では兵士の精神衛生面でのケアに力を入れ始めていますが、自殺者は増加の一途です。

 発表によると、10月の自殺者は16人で、前月の7人から急増。軍内につくられた自殺防止対策チームの責任者も自殺増について「直面しているもっとも難しい課題の一つだ」と表明しています。

 予備役の自殺者もことしは10月までで69人を数え、昨年の同時期の47人を上回りました。

 米陸軍では、今月5日にテキサス州フォードフッド基地内での銃乱射事件で13人の犠牲者を出しています。

 今回の自殺増の発表で原因などにはふれていませんが、これまでも二つの戦争長期化にともない、兵士のなかで心的外傷後ストレス障害(PTSD)や、薬物・アルコール中毒などが広がっていることが指摘されていました。



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