2009年11月19日(木)「しんぶん赤旗」
首都・東京で二つの勝利を
志位委員長、演説会で訴え
参院選 小池・田村氏
参院選まで8カ月――。日本共産党の志位和夫委員長は18日、東京・文京シビックホールで演説し、比例代表での田村智子予定候補ら5人全員の当選と東京選挙区での小池晃政策委員長の必勝という「首都・東京から二つの勝利を」と力強く呼びかけました。
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志位氏は冒頭、小池氏の抜群の論戦力にふれ、「原則を踏まえながらも柔軟で、鋭さとともに温かさがある」と紹介。「国民の苦難があるところ、小池さんがいる。都民、国民にとって宝の議席です」と必勝を呼びかけました。
その上で志位氏は、いまの日本の情勢を「過渡的な情勢」と特徴づけ、日本共産党の果たすべき役割を大いに語りました。
「過渡的な情勢」について、志位氏は、自公政権を退場させた国民の「政治を変えてほしい」という強い願いは、総選挙後も「政治を前向きに動かす巨大な力」として作用し続けていると強調。他方で日本の政治は「異常な対米従属」「異常な大企業中心主義」という「二つの異常」から抜け出したとはいえないと述べ、古い政治に代わる新しい政治は国民的な探求の途上だと語りました。
その「過渡的な情勢」のもとで、日本共産党はどんな役割を果たすのか。志位氏は、(1)国民の要求にこたえて現実政治を前に動かす仕事(2)「二つの異常」をただし、「国民が主人公」の新しい日本を目指す国民的合意と共同をつくる仕事(3)日本の政治の反動的逆行を許さない仕事――という「三つの仕事」を詳しく語りました。
また、「過渡的な情勢」には、「国民が主人公」の民主的政権という「出口」と、前向きに動き出した政治を逆行させ「二つの異常」の政治の枠内に封じ込めるという「出口」という「二つの出口」があると指摘。国民とともにたたかいで情勢を切り開く日本共産党の役割を力説しました。
最後に志位氏は、来年の参院選は、従来とは違った政党配置でたたかわれると指摘。これまでは、野党第1党だった民主党に「問題はあっても、自民党よりまし」という形で政権党への批判や不満が集中したが、次の参院選ではそうはいかないと述べました。
いまは、自民党支持基盤が大きく崩れ、民主党に投票した人も認識を前進させていくプロセスのさなかにあるとして、「たたかいいかんで今度こそ前進・躍進させる可能性があります」と日本共産党の必勝を呼びかけ、大きな拍手に包まれました。
小池氏は、「東京選挙区は国会の論戦を引っ張ってきた歴史と伝統がある議席。幅広い都民の中に飛び込んで対話を広げ、来年の参院選で東京から日本の政治の未来を一歩動かしたといえる結果を出すため全力を尽くします」と決意を表明。田村氏は、「夫の医療費を払えないという女性や、仕事がなく駆けずり回る町工場の社長さんなど、たくさんの悔し涙を胸に刻んできた。どうか私に政治の場で働かせてください」と訴え、歓声と大きな拍手を受けました。
都内の男子学生(19)は「国会で共産党が、いろいろ追及している様子がよく分かった。来年の参院選では選挙権もあるので頑張りたい」と話しました。
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