2009年11月20日(金)「しんぶん赤旗」
衆院財金委
強引な運営に抗議
共産党 金融円滑化法案には賛成
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民主党は19日、中小企業金融円滑化法案の採決を、衆院財務金融委員会で強行し、未明の本会議で民主、社民、国民新の賛成多数で可決しました。日本共産党は、民主党の強引な運営に厳しく抗議した上で、法案自体には賛成しました。
同法案の委員会審議は18日に始まったばかりで、19日には専門家を招いた参考人質疑を行うことで合意していました。にもかかわらず、同日朝の理事会で民主党が参考人質疑を行った後、採決したいと提案したため、自民、公明、共産が抗議。自民、公明は19日の委員会に欠席しました。
日本共産党の佐々木憲昭議員は本会議の採決に先立つ討論で「法案についての質疑は始まったばかりだ。にもかかわらず、本日、財務金融委員会で参考人の意見を聴取した直後に、強行採決を行い、そのうえ『本会議に緊急上程』するという与党の強引な議会運営に厳しく抗議する」「いま、与党・民主党が行っている行為は、これまで自民党・公明党が行ってきた横暴きわまりない国会運営とどこが違うのか。自民党と民主党が入れ替わっただけではないか」と厳しく抗議しました。
法案については、実効性の担保が、改正される金融検査マニュアル、監督指針にゆだねられており、委員会に提出された「改定のイメージ」などの文書では具体的にわからないと指摘。「法案は『内容のない入れ物』のようなものであり、『ないよりはまし』という程度のものだ」と述べて「あえて反対はしない」と表明しました。