2009年11月22日(日)「しんぶん赤旗」
都立3小児病院 存続運動さらに
廃止容認の民主ひどい
都民が集会
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東京都立3小児病院の廃止に反対し、全都立病院の都直営・充実を求める患者・家族や住民、労組は21日、東京都内で都民のつどいを開きました。「東京の保健・衛生・医療の充実を求める連絡会」が主催し、160人余が参加しました。
3月都議会で清瀬、八王子、梅ケ丘の都立3小児病院の廃止条例に反対した民主党は18日、廃止の容認に転じました。参加者は民主党の廃止容認の態度を批判するとともに、小児病院存続へ運動を強めることを確認しました。
都立清瀬小児病院を守る会の畠山真副会長(56)は「この地域では小児病院がなくなったら救急や一般診療もなくなってしまう。存続・充実こそ必要」と訴えました。梅ケ丘病院の存続を求める家族と都民の会の池崎吉次代表(64)は小児精神の専門病院として全国的に重要な同病院の役割にふれ「都議選で民主党が前進し願いをくみ取ってもらえると思っていたのに、廃止容認に落胆している。子どものために治療機関を探しまわり梅ケ丘病院にたどりつき、治療をうけ学校や社会で生活できるようになった人がたくさんいる」と存続を求めました。
都立八王子小児病院を守る会の矢代美知子代表(62)は「八王子小児病院が赤ちゃんの命を助けてきた、なくさないでほしいと署名を集めて頑張ってきた。あきらめずに頑張りたい」と語りました。
日本共産党の大山とも子、清水ひで子、田副民夫の各都議が出席。大山都議は民主党の廃止容認が都民の願いを裏切るものだと指摘し「小児病院を守ることは都民のくらし、福祉、医療を充実させる突破口。みなさんとともに最後の最後まで頑張ります」とあいさつしました。