2009年11月23日(月)「しんぶん赤旗」
奨学金は返済不要に
宮本議員 給付制度の創設要求
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OECD(経済協力開発機構)30カ国の中で、大学の授業料が有料で給付制奨学金もない国は日本だけ――。日本共産党の宮本岳志議員は18日衆院文部科学委員会で、こんな実態を政府に突きつけ、大学にも返済不要の給付制奨学金を創設するよう求めました。
OECDで大学に公的な給付制奨学金のない国はアイスランドと日本の2カ国。しかしアイスランドは授業料が無償です。宮本氏は「両方ないのは日本だけだ」と指摘しました。
「世界一高いといわれる授業料をとりながら、貸与制と有利子制の奨学金しかない。あまりにも日本の到達点は世界に遅れている」と宮本氏が迫ると、川端達夫文科相は「奨学金制度の充実は私たちも要求しているが、給付型の奨学金制度の導入には慎重な検討も必要」と述べました。
宮本氏は、総選挙前の党首討論では給付制の奨学金を広げる方向で与野党が一致したことを紹介。若い人がお金のために勉強を断念することがないよう、大学にも給付制の奨学金を広げることを重ねて要求しました。