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2009年11月25日(水)「しんぶん赤旗」

温室ガス 過去最高濃度

08年


 地球温暖化の主要な要因とされる温室効果ガスの濃度が、2008年も前年を上回り、過去最高を記録したことが分かりました。国連の専門機関の世界気象機関(WMO、本部ジュネーブ)が、23日公表した温室効果ガスに関する年次報告で明らかにしました。

 それによると08年の二酸化炭素(CO2)の大気中の濃度は385・2ppm(ppmは100万分の1)で、07年比2・0ppmの上昇でした。また、メタンの濃度は1797ppb(ppbは10億分の1)で同7ppbの上昇、一酸化二窒素(N2O)の濃度は321・8ppbで同0・9ppbの上昇でした。

 産業革命前の1750年と比較して、CO2は38%、メタンは157%、N2Oは19%の上昇。いずれの濃度も過去最高となっています。

 WMOのジャロー事務局長は記者会見で、「08年におけるCO2の大気中濃度の上昇は、過去10年よりも早かった」と指摘。温室効果ガスの濃度上昇が続けば、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)報告書が示した悲観シナリオに近づく」と警告しました。



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