2009年11月26日(木)「しんぶん赤旗」
新型インフル輸入ワクチン
安心確保の仕組みを
高橋議員
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日本共産党の高橋ちづ子議員は25日の衆院厚生労働委員会で、日本政府が購入契約を結んでいる英医薬品大手グラクソ・スミスクライン(GSK)製の新型インフルエンザのワクチンについて、接種後に通常より高率で重いアレルギー反応が発生したとのカナダ衛生当局の指摘を受け、GSK社が一部使用中止を決めた問題で政府の対応をただしました。
高橋氏は、今後追加の臨床データを求めたり、国内の臨床データと海外のデータの違いなどを加味するのかと質問し、足立信也厚労政務官は「検討する」と答えました。
その上で高橋氏は「(政府と製薬企業との)契約が秘密事項で、売り手が有利にあるという危ぐをもっている」と指摘。今後、ワクチンを原因として企業が負う全損失を国が補償するという損失補償契約を結ぶ問題では、「補償対象から除外される製造過程の瑕疵(かし)を明らかにする仕組みを積み上げるなど、工夫すべきだ。日本は薬害の長い歴史をもっている。情報公開と検証をしていくべきだ」と強調しました。
長妻昭厚労相は「輸入ワクチンの契約は臨時的・応急的な措置だ。問題が起こったときや事前の交渉は必要だ」と答えました。
高橋氏は「調査のあり方など一つひとつの対応で今後が決まってくる。(企業側に)思い切って物を言っていくことを求めたい」とのべました。