2009年11月28日(土)「しんぶん赤旗」
米軍の有料道無料通行
私的旅行は対象外
井上議員に外相表明
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日本共産党の井上哲士議員は27日の参院外交防衛委員会で、在日米兵がレジャーに使用するレンタカーの有料道路料金を、いまだに日本国民の税金で肩代わりしている問題を追及し、政府はやめさせる方向で米側と「協議」すると約束しました。
この問題は、井上氏が昨年4月と5月の2回にわたり質問し、今年10月には会計検査院が政府に対し「改善措置」を要求しました。
井上氏が昨年4月以降の対応を質問したのに対し、井上源三防衛省地方協力局長は「指摘を受けて、通行証明書への適切な記載を在日米軍司令部に申し入れた」などと答弁。井上氏は「形式が整えばいいというものではない」とのべ、最近も米軍が横田基地(東京都)のホームページで「日本を探検」などとレンタカー使用を呼びかけ、米軍機関が貸し出すレンタカーを使用すればすべて「公務」だとして道路料金の免除を地位協定上当然視している態度を批判しました。
岡田克也外相は「政府は私的な旅行で使用される車両は免除対象とならないと解しており、米側と協議していく」と答弁しました。
さらに井上氏は、「日本文化に親しむ」と称して横田基地で米兵用に運行されている観光バスも道路料金を免除されていると追及。観光バスの運行計画に東京ディズニーランドが毎月、12月には家具の買い物ツアーまで組まれている実態を示したのに対し、北沢俊美防衛相は「たいへん貴重な問題提起だ。鋭意米側と折衝する」と答えました。