2009年12月5日(土)「しんぶん赤旗」
普天間撤去、無条件に
志位委員長 「移設先」探し批判
日本共産党の志位和夫委員長は4日、議員団総会のあいさつのなかで、鳩山由紀夫首相が、沖縄県米軍普天間基地(宜野湾市)の「移設」問題に関して、年内の決着を「先送り」にし「新しい移設先を探す」とのべたことについて、「政局的思惑だけで、問題を『先送り』し、新たな『移設先』を探すというやり方では決して解決しない」と指摘しました。
志位氏は、鳩山首相が、「新しい移設先を探す」といいながら、同県名護市辺野古での新基地建設が白紙に戻ったのかと問われ、「当然生きている」と答えたことをあげ、「後退と動揺と小手先細工の対応をしている」と批判しました。
そのうえで、新政権の「後退と動揺」の根本には、「海兵隊は『抑止力』として必要だ」という立場があると指摘。「この立場に立つ限り、こういう袋小路に陥らざるを得ない」とのべ、普天間基地の無条件撤去にむけた対米交渉以外に道はないと強調しました。